榎ビジネスサポート

事業承継

事業承継コンサルティング
顧問Kの承継心得帖

株価対策の是非(前)

「株価を引き下げる必要はない」「目的のある行動が大切」事業承継における大きな障害の一つに、自社株式の価格高騰があります。資本金1,000万円の会社があったとして、その会社の株価総額が1,000万円かというと、そうではありません。(株価計算について話すと長くなりますのでそれは別機会にしますが)基本的には国税庁の指定する方法で算出することになります。毎年利益を多く計上し、毎年の利益蓄積が進むと株価は高くなる傾向にあります。

その為、二十年以上にわたって事業承継コンサルティングをさせて頂いておりますが、やはりどのお会社も自社株式の評価額を引き下げようと、飛行機などを利用したレバレッジドリースや生命保険を活用し、「損金」を生み出すことに必死です。

しかし、私は思うのです。何事にも事業に関係した目的が必要です。「損金」は目的には含まれません。その商品本来の目的、生命保険であればオーナー様の万が一に備えるという目的があり、利益の繰越をするということであれば繰り越した先で何かしらの目的があるべきでしょう。ただ単に「損金」や「繰越」だけを目的にするのは意味がないのではないでしょうか。

もちろん、「将来の相続に備える」ということも立派な目的です。しかし、人間は死ぬ時期を選べません。いつくるかわからない死期に「保険金」でなく「損金」でそなえることは大変難しいでしょう。

株価は高いほうが良い、「よく働き、よく儲け、株価は高騰させて下さい」といつもオーナー様には申し上げています。従業員の士気も高まるでしょう。株価が高く、かつ本業が順調で会社に資金が潤沢にあるからこそできる事業承継対策もあります。